2007年9月9日(日)「しんぶん赤旗」
達人「9条」をうたう
東京でコンサート
音楽・九条の会のコンサート「達人たちの歌」が八日、東京・アールズ・アートコートで開かれ、会場いっぱいの二百三十人の聴衆がつめかけました。
俳優で歌手の上條恒彦さん、フォーク歌手の高石ともやさん、笠木透さんの「達人」三人が姿を現すと会場は歓声と拍手に包まれました。
笠木さんが「この三人で舞台に立つとフォークソング、うたごえの歌を地域で広げようと走りまわった四十年前を思い出します」と語ると、会場はわきました。
コンサートははじめに、三人が順にステージをつとめ、それぞれ反戦の歌を披露しました。上條さんは、広島の原爆を題材にした「この橋の上で」や、「さとうきび畑」を情感たっぷりに歌い、高石さんは、「人を殺したくない」と徴兵拒否をするフランスの青年の歌「拝啓大統領殿」をアコーディオンの伴奏で語るように歌いました。
「憲法九条は、私たちが生きていける、すばらしい保証」と話す笠木さんは、「あの日の先生は輝いて見えた…」で始まる「あの日の授業」を演奏。終戦後、憲法九条を誇らしげに伝える教師の様子を再現した歌に共感の拍手が続きました。
東京都練馬区の女性(59)は「九条や戦争を知らない人にも音楽を通して、その大切さが伝えられると実感しました」と語っていました。
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