2007年9月7日(金)「しんぶん赤旗」
ボリビア与党「社会主義運動」と
日本共産党が関係確立で合意
|
【ラパス(ボリビア)=菅原啓】ボリビアの与党の社会主義運動(MAS)の招待で同国を訪問中の日本共産党代表団(団長=緒方靖夫副委員長、団員=神田米造国際局次長、菅原啓同局員)は五日、ラパス市内のMAS本部で、サントス・ラミレス政治委員会議長・上院議員団長を団長とする全国指導部で構成される代表団と会談しました。
ブラジルの労働党の大会の際に双方が懇談する中で、ぜひ公式訪問してほしいとの招待を受け、実現したものです。
会談の冒頭、ラミレス議長は、両党間の公式の会談を初めて持つにあたって「モラレス大統領とMASからの連帯のあいさつを送ります」と述べました。
緒方氏は、「ボリビアで進行中の大きな政治変革を、現地で直接知る機会を得たことを喜びます」と述べました。
双方は、今回の会談を含め今後互いに知り合うことが大事だと、党の自己紹介をあわせて発言しました。
ラミレス氏らは、MASが二〇〇五年の大統領選挙で勝利するまでの党活動と農民運動をはじめとする大衆運動、下院では過半数を占めながら上院では少数与党というもとでの国会活動、先住民の権利擁護の運動、現在行われている社会主義についての議論と展望などについて発言しました。
緒方氏は、日本共産党の歴史、党の勢力、国際活動などについて発言しました。
会談の最後に双方は、日本共産党とMASとの関係を確立することを確認しました。
会談には、ヘラルド・ガルシア副議長、レオニダ・スリータ国際関係責任者(女性)、アンドレス・エレディア上院議員らが出席しました。
五日夜、MASのラミレス政治委員会議長主催で、日本共産党代表団を歓迎する夕食会が催されました。
夕食会では、社会主義の問題、世界情勢の見方、日本とボリビアの関係の発展などについて意見が交わされ、和やかな懇談が続きました。