2007年9月5日(水)「しんぶん赤旗」
ブラジル労働党大会
日本共産党代表団
各国代表と交流続く
【サンパウロ=菅原啓】二日閉幕したブラジルの労働党第三回大会に出席した緒方靖夫副委員長は、アジア、アフリカ、欧州などラテンアメリカ地域以外から参加している各国代表とも活発に交流しました。
ベトナム共産党のファン・バン・タオ中央委員とは、昨年、組織調査団を率いて来日し、日本共産党本部で会談したことなどを振り返り、両党関係やアジア情勢などについて意見交換をしました。
アンゴラの与党、アンゴラ解放人民運動(MPLA)のパウロ・ジョルジ元外相は、一九六八年の原水爆禁止世界大会に参加し、緒方氏が八〇年代初めにアンゴラを訪問した折や、ポルトガルでの国際会議、非同盟諸国外相会議などで何度も顔をあわせた経過があり、旧交を温め、再会を喜び合いました。
フランス共産党のジャック・ファト国際部長とは、日本とフランスの政治情勢とそれぞれの党活動について意見交換しました。
ドイツの左翼党代表のヘルムート・ショルツ氏は、民主的社会主義党(PDS)代表として日本共産党の招待で来日しており、それ以来の再会。ショルツ氏とは、最近の欧州の左翼政党の動きなどについて意見交換をおこないました。
イタリア共産主義再建党のファビオ・アマート国際担当と同国の左翼民主党の代表とも懇談しました。
ルラ大統領がブラジルの労働組合センター、労働者統一中央本部(CUT)の指導者を務めていたこともあり、労働党は各国の労働運動と幅広い関係をもっており、今回の大会には、各国の労働組合センターの代表の出席も目立ちました。緒方氏は、イタリア労働総同盟(CGIL)のジャコモ・バルビエリ氏ら各国の労働組合代表と交流しました。
総領事と懇談
緒方氏は、サンパウロ滞在中、西林万寿夫総領事と懇談し、日本とブラジルの関係、とくに、来年に予定される日本からの移民百周年事業や日系人社会の事情などについて説明を受けました。