2007年9月5日(水)「しんぶん赤旗」
ケシ栽培根絶できず
英軍をアフガン首脳が批判
【ロンドン=岡崎衆史】アフガニスタンのマスード第一副大統領は英紙サンデー・テレグラフ二日付に寄稿し、アヘンの原料になるケシ栽培がアフガンで拡大しているとして、これを許した英軍をはじめとする外国軍を批判しました。
マスード第一副大統領は、アフガンでのケシ栽培が昨年34%増え、過去二年間では倍以上に増えたことを挙げ、「あなた方の政策が完全に失敗したことは明らかだ」と指摘。とりわけ、英軍が駐留する南部ヘルマンド州については、「がんのように広がってきた」と警鐘を鳴らしました。
マスード氏はその理由として、(1)治安の悪化(2)国際部隊の手ぬるい方針(3)ケシ栽培根絶作戦がアフガン人の手によるものではないこと―を挙げました。マスード氏は、現在行われている地上での刈り取り作戦に代わり、空中からの除草剤散布による強硬措置を主張しました。