2007年9月4日(火)「しんぶん赤旗」

東大阪市議会

自公などが市長不信任

強行可決 「道理ない」市民批判


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(写真)不信任の不当性を市民に訴える長尾市長(左端)と「明るい東大阪をつくる会」の人たち=3日、近鉄瓢箪山(ひょうたんやま)駅前

 三日に開会した東大阪市議会(四十八人)で、自民党・公明党の全議員、リベラル東大阪(民主系)の一部などの野党会派が長尾淳三市長に対する不信任決議案を提出し、三十八人の賛成多数で強行可決しました。不信任決議案には日本共産党の四議員のほか、六議員が反対しました。

 不信任決議案について自民党議員が「東大阪市政を共産党一党のもとに私物化した」などと賛成討論したのに対し、日本共産党の浜正幸市議団幹事長は「長尾市長は昨年七月に返り咲いて以来一年、公約を守り市民のために誠心誠意がんばってきた」と反対討論しました。

 百五十人を超える市民が傍聴。主婦(29)は「長尾市長は無駄な水道庁舎の建設中止など市民の声を聞いて公約を実行している。自民党や公明党が数の力で不信任するのは筋が通らない。驚きと怒りでいっぱいです」と話していました。

 長尾市長は記者会見で「昨年七月以来、市長として公約にもとづき、ムダをはぶき、市民の暮らしを守る施策を実行するために、全力をつくしてきました。公約の実現に向けて、来年度についても、乳幼児の医療費の支援を就学前までに広げることや、さまざまな暮らし支援の施策の検討、旧同和施策のいっそうの見直し作業などをすすめている最中です」とのべました。今後については、「市民の意見を聞いてから決めたい」と語りました。

 市長には議会を解散するか、十日後に失職して五十日以内に市長選挙を行うか、辞職して選挙にのぞむかの選択肢があります。

 今月十六日告示・二十三日投票で行われる同市議選で、道理のない不信任決議を強行した自民党、公明党などの姿勢が厳しく問われます。


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