2007年9月3日(月)「しんぶん赤旗」
農水相の辞任・罷免求める
補助金不正受給問題 志位委員長が発言
NHK番組
日本共産党の志位和夫委員長は、二日放送のNHK「日曜討論」の各党インタビューに出席し、遠藤武彦農水相が組合長理事を務める置賜農業共済組合(山形県米沢市)が国の補助金を不正受給していた問題について、「当然、辞任、罷免に値する」とのべ、「これができないようだったら問責(決議案)も考えなければならない」と強調しました。
志位氏は、内閣改造について、「参院選挙で下された厳しい民意に真っ向から挑戦する、踏みにじるものになっている」と指摘。「まず、『政治とカネ』の問題で、あれだけ厳しい批判があったのに直後に、農水相の問題がおこる。それに対する、まともな対処がとられていません」とのべました。
遠藤農水相の問題について、「当然、辞任、罷免に値すると思います。不正に税金をだまし取っていた問題で、(遠藤氏が同農業共済組合の)組合長を辞めながら、農水相は辞めないなんていう議論は、通用するものではありません」と強調しました。
志位氏は、「しんぶん赤旗」の独自取材で、(1)会計検査院が不正受給を指摘した一九九九年分だけではなく、関係者の証言では、十四年前から二〇〇〇年度まで不正受給が続いていたこと(2)不正受給のための「水増し」は、上の指示でやられていたこと―も判明していることを示しました。
その上で、志位氏は、「知らぬ、存ぜぬということは通用しません。それから、会計検査院が指摘したのは三年前ですから、(遠藤氏が)三年間この問題を放置してきた責任も重い。辞任、罷免に値しますし、これができないようだったら当然、問責(決議案)も考えなければならない」とのべました。
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