2007年8月30日(木)「しんぶん赤旗」

米価暴落

“生産費払えない”

東北農団連 農政局に対策要求


 東北農民団体連絡協議会(遠藤重輔会長)は二十九日、仙台市の東北農政局に要望書を提出し、農業の諸問題の改善を申し入れました。東北各県の農業関係者約三十人が出席し、農政局側からは田中宏樹・企画調整室長らが応対しました。

 交渉で集中的に意見、要望が出されたのは米価暴落についてです。農家が農協に米を出荷する際、昨年は一俵(六十キロ)で一万一千―一万二千円だった農家への仮渡し金が、今年産の米では一俵七千円といわれている状況について質問が続出。「一万円止まりの米価もいわれている。こんな米価では生産費を払うこともできない。抜本的な米価暴落対策をとるべきだ」「品目横断対策で規模拡大すれば所得があがると農水省は品目横断対策への参加を誘導してきたが、秋田県では国がモデルといってきた集落営農の中心者が自殺に追い込まれている」など、現場での深刻な状況について発言が相次ぎました。

 東北農団連の遠藤会長は、米価暴落対策として各農協への政府独自の金融救済策を提案しました。

 農政局側は「皆さんの意見はすべて農水省に伝える。品目横断対策についても現場の農家との政策のそごは補正していきたい」と答えました。

 日本共産党から高橋千鶴子衆院議員が同席し、「新たな農業の担い手を結集させるために、政策の問題点は改めるべきだ」と発言しました。


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