2007年8月30日(木)「しんぶん赤旗」
高村防衛相
議員会館に「主たる事務所」
3年間で3千万円
高村正彦防衛相(衆院山口1区)の資金管理団体が、家賃のかからない議員会館を「主たる事務所」の所在地としながら、三年間で約三千万円を領収書のいらない事務所費として計上していることが二十九日、わかりました。議員会館のほかに家賃がかかる事務所を保有しているかについて、「事務所は議員会館以外にもあるが、現段階で個々の家賃は答えられない」としています。
同相の資金管理団体「正流会」は一九九五年一月の設立時から現在まで、東京・永田町の衆院第一議員会館を「主たる事務所」の所在地として総務省に届け出ています。議員会館は家賃が必要ありません。
正流会の政治資金収支報告書によると、同会が二〇〇三年からの三年間で計上した事務所費は〇三年に約千二百八十五万円、〇四年に約九百五十一万円、〇五年に約七百五十八万円となっています。
高村事務所によると、同相は議員会館のほか四つの事務所を持っています。本紙の調べで、このうち山口市の事務所(〇四年に移転)は、同相が支部長を務める「自由民主党山口県第一選挙区支部」が月約八万円の家賃を全額支払い、正流会からの支払いはありません。周南市の事務所は家賃月約十三万円で、うち三万円を選挙区支部が支払い、正流会の支払いは十万円です。
残り二つの事務所の家賃などについて、同事務所は「個々の事務所の家賃がいくらかかるかなどは、現段階では答えられない。いずれにしても適正に報告している」としています。
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