2007年8月27日(月)「しんぶん赤旗」
埼玉知事選
吉川氏が善戦健闘
得票率25% 約39万票獲得
当選は上田氏
二十六日投・開票の埼玉県知事選で、「県民参加の民主県政をめざす埼玉各界連絡会」(民主県政の会)の吉川春子候補(66)=日本共産党推薦=は得票率25%余、三十八万九千票余を獲得し大善戦しましたが、及びませんでした。
知事選は吉川氏と現職の上田清司氏の事実上の一騎打ちとなりましたが、自民、民主、公明の支援を受ける上田氏が二期目の当選となりました。投票率は前回より8・1ポイント減の27・7%です。
吉川候補は七月に立候補を表明。埼玉県の全国最下位の医師不足、市場原理優先の「行政改革」、「従軍慰安婦はいなかった」という上田氏の特異な政治姿勢などを問う論戦を展開しました。
大勢判明後の記者会見で吉川候補は、「新しい層が常に物陰から見てくれているような手ごたえを感じた選挙戦だった」と振り返り、「子ども、女性、働く人、中小業者に光を当てることが民主主義だと思います。そういうことを目指してうまずたゆまずこれからもがんばっていきます」と、支持をした人々に感謝の言葉をのべました。
吉川候補はまた、自民党以上に自民党的な上田県政の中身を批判してきたことにふれ、「この点を県民に届けるのには時間が足りなかったが、今後の地方選での争点を明らかにし、問題提起の種をまくことができた。主張した政策は今後の県政の方向性を示したもので参考にしていただきたい」とのべました。
埼玉県知事選開票結果
当上田 清司無現 一○九三四八〇
吉川 春子無新 三八九八七五
武田 信弘無新 五八八二三
(開票終了)