2007年8月25日(土)「しんぶん赤旗」
所得格差が過去最大
04年 小泉「構造改革」で
二〇〇四年の世帯ごとの所得格差が過去最大を更新していることが二十四日、厚生労働省の調査でわかりました。
これは、厚生労働省が三年に一回行っている所得再分配調査で明らかになりました。それによると、〇四年の公的年金などを除いた一世帯当たりの年間の平均所得は四百六十五万八千円で、前回の〇一年と比べ四十五万円(8・8%)減っています。所得別にみると、前回と比べ五十万円未満の世帯が4・7ポイント増の23・4%、五百万円以上五百五十万円未満の世帯が0・2ポイント減の3・8%、一千万円以上の世帯が0・8ポイント減の12・4%となっています。
世帯ごとの所得の格差について、全世帯の所得が同じ場合をゼロとし、1に近づくほど格差が大きいことを示す「ジニ係数」という指標でみると、〇四年は0・5263で、前回の0・4983よりも拡大し、過去最大を更新しました。0・5を超えたのははじめてです。
小泉内閣(〇一年四月発足)がすすめた「構造改革」のもとで所得格差が広がったことを示しています。税と社会保障の再配分後の「ジニ係数」でも、0・3873で過去最大となりました。
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