2007年8月23日(木)「しんぶん赤旗」
「集団自決」検定問題
歴史研究者らアピール
削除撤回を求める
文部科学省が教科書検定で沖縄戦の「集団自決」について日本軍の強制・関与があったことを示す記述を削除した問題で二十二日、歴史研究者・教育者二十七人が検定撤回を求めるアピールを呼びかけました。
呼びかけたのは安仁屋政昭、荒井信一、石山久男、大日方純夫、高嶋伸欣、中塚明、西川正雄、浜林正夫、服藤早苗、峰岸純夫、宮地正人、米田佐代子の各氏ら。
アピールは今回の検定について「沖縄戦についての長年の研究の蓄積を無視し、合理的根拠を欠くきわめて恣意(しい)的なもの」だとし、検定意見を撤回し、著者・出版者による再修正を認めるよう求めています。
今後、各学会などで幅広い研究者・教育者の賛同を募っていくことにしています。
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