2007年8月18日(土)「しんぶん赤旗」
政治資金収支報告書
川崎前厚労相が訂正
選挙費用124万円を返還
自民党の川崎二郎前厚生労働相(衆院三重1区)の資金管理団体「白鳳会」が二〇〇五年分の政治資金収支報告書の記載に誤りがあったとして、総務省に訂正を届け出ていたことが十七日、わかりました。同年九月に行われた総選挙での選挙費用の残金を返還したものです。
訂正は九日付。新たに「その他の収入」として、「百二十四万八千三百十六円」が計上されています。訂正された収支報告書によると、「返還金」とあり、備考欄に「8月23日選挙対策費として1200万円提出も 12月27日残金124万8316円返還」との記述もありました。
白鳳会の収支報告書には、もともと、川崎氏本人に対し、「選挙対策費」として、八月二十三日に千二百万円を支出した旨の記載があります。
また、川崎氏が支部長を務める「自民党三重県第一選挙区支部」の「政党交付金等使途報告書」によると、自民党本部から八百万円の交付を受けた〇五年八月十七日に、同額を川崎氏本人に「選挙関係費」として支出しています。
計二千万円の選挙対策費のうち、四割が税金。その一部が、二年近く、不透明な状態にあったことになります。