2007年8月16日(木)「しんぶん赤旗」
体験継承し9条守ろう
終戦62周年 共産党が街頭演説
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終戦六十二周年の十五日、日本共産党中央委員会と日本民主青年同盟は、東京・新宿駅東口で記念街頭演説を行いました。七月の参院比例選挙で当選した山下芳生議員、河野ゆりえ都議、姫井二郎民青同盟委員長が演説に立ち、沢田あゆみ新宿区議が司会を務めました。党本部勤務員が憲法改悪反対署名を呼びかけました。
山下氏は冒頭、「戦艦大和」乗組員や広島の被爆者から聞いた悲痛な体験を声色も変えてリアルに語りました。米下院が「従軍慰安婦」を否定する安倍首相に謝罪すべきだとの決議を上げたことを紹介し、「歴史をゆがめ、世界で友人を失う日本外交の誤りをただすためにも、国民の良識を発揮すべきであり、自民党が歴史的大敗をした参院選は歴史的一歩だ」と述べました。また、戦争に命がけで反対した日本共産党の姿を訴え、大きな拍手をうけました。
河野氏は、東京大空襲(一九四五年三月十日)で「旧中川」に逃れた三千人が川面を走る火で亡くなったことを追悼するため、毎年八月十五日に江戸川区と江東区が灯ろう流しをしていることにふれ、憲法九条を守ろうと訴えました。
姫井氏は、七日に「継承から発信へ―核兵器なくそう 世界青年のつどい2007inナガサキ」を開き、日本、韓国、中国、アメリカ、フランスなど四千人が戦争や被爆の体験を受け継ぎ、憲法九条を世界に広げ、戦争も核兵器もない世界をつくろうと誓いあったことを紹介しました。
電動車いすでかけつけた新宿区在住の女性(65)は、「私は広島に原爆が落ちたことを小学校の紙芝居で知りました。それ以来、戦争はいやになりました。悲惨な戦争体験を継承していきたいです」と述べ、埼玉県菖蒲町の男性(37)は、「埼玉県の上田知事も『靖国』派なので、『ノー』をつきつけたい」と語りました。
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