2007年8月14日(火)「しんぶん赤旗」

韓国人人質2人解放

タリバン 19人は依然拘束

アフガン


 【ニューデリー=豊田栄光】アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンに拉致された韓国人人質のうち女性二人が十三日解放され、国際赤十字社・赤新月社連盟の職員に身柄が引き渡されました。ロイター通信によると、韓国外務省は同日、二人の解放を確認しました。

 解放されたのは病状が重い女性二人とみられます。残る十九人はタリバンに依然として拘束されたままです。

 拉致は先月二十日に発生。人道支援のためにアフガン入りしたキリスト教福音教会の韓国人信者二十三人が人質にされ、タリバンは韓国軍のアフガン撤退や、拘束されているタリバン関係者の釈放を要求しました。

 タリバンとアフガン政府の交渉は難航し、これまでに男性二人が殺害されました。国際社会はタリバンの拉致を非難。七月三十一日にマニラで開催された東南アジア諸国に日中韓など十六カ国が参加する東アジア首脳会議(EAS)外相会議は、「即時無条件解放」を求める緊急声明を発表しました。また、韓国政府はタリバンとの直接交渉を開始していました。


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