2007年8月8日(水)「しんぶん赤旗」

餓死もう出させない

「生活保護行政正せ」 市民が集会

北九州市


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(写真)シュプレヒコールをあげデモ行進する集会参加者=7日、北九州市小倉北区

 「餓死者を出さない保護行政に変えろ!」「誰だって生きたいぞ!」―。市民のいのちを守る生活保護行政を求める緊急集会が七日、北九州市の勝山公園で開かれました。公園には「ストップ餓死」「反貧困」と書かれた黒い腕章を巻いた三百人の市民。本来、市民の命を救うための生活保護行政が逆に市民を死に追いやるという、非情な行政にあらためて抗議の意思を示しました。

 同市では、生活保護行政の不当な運用によって、三年連続で餓死事件が発生しています。七月十日には、小倉北区に住む男性(52)が「辞退届」を書かされて生活保護を打ち切られ、餓死しているのが発見されました。

 集会では、主催者を代表して市社会保障推進協議会の高木健康会長があいさつ。「亡くなった男性の命は戻らない。しかし、この男性の死を無にしないために私たちは運動をして、生活保護行政の転換をはかることはできる」と訴えました。

 日本共産党を代表して大石正信市議が、全力で生活保護行政の改善を求める決意を表明。全国各地からも「『辞退届』の強要による生活保護からの追い出しは北九州市だけでなく、全国でもまん延している」「本当に命を守る生活保護行政に変えるため、思いを一つに取り組みを強める」などの連帯のあいさつが寄せられました。

 集会では、同市の生活保護行政の転換を求める「抗議アピール」を採択してデモ行進。夕暮れどきの小倉の街に「生活保護の締め付けを許すな」「違法行政の犠牲者を出すな」の唱和が大きく響き渡りました。



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