2007年8月7日(火)「しんぶん赤旗」
衆参議運理
憲法審査会設置できず
穀田議員 改憲推進に反対
改憲手続き法で、この臨時国会から衆参各院に設置するとされていた「憲法審査会」の立ち上げが、六日の与野党協議のなかで合意にいたりませんでした。
同審査会を各院に立ち上げるためには、同審査会の組織・運営を定める審査会規程を、各院の本会議で議決する必要があります。
ところが、六日開かれた衆院議院運営委員会理事会で民主党の理事は、改憲手続き法が衆院で与党による強行採決となったことをあげ、「(七日召集の)臨時国会では(規程の議決は)難しいと考える」と表明しました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は「九条改憲をねらいとする改憲手続きを進めることは許されない」と審査会の立ち上げに反対しました。
同日の参院議運委理事会では、自民党理事が、参院での「規程」づくりについて「まだ規程案を本会議にはかる段階ではないようだ。召集日の(審査会)設置は見送らざるをえない」とのべ、七日開会の臨時国会での議決を事実上、見送る考えを示しました。
憲法審査会は、改憲原案を審査・提出する権限をもつ常設機関。自民党は改憲発議に向けた舞台として早期立ち上げを目指していましたが、参院選での自民党大敗を受け、安倍晋三首相の改憲スケジュールは最初からつまずきをみせた格好です。