2007年8月2日(木)「しんぶん赤旗」

東南アジア友好協力条約

EUが 加入意思表明

スリランカ・バングラ署名


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(写真)1日、東南アジア友好協力条約への署名を終え、ロムロ比外相(左から3人目)らと握手するスリランカのボゴラガマ外相(左端)=マニラ(豊田栄光撮影)

 【マニラ=豊田栄光】東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大外相会議が一日当地で開催され、欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表は、EUとして東南アジア友好協力条約(TAC)に加入する意思を表明しました。

 ソラナ代表は会議の冒頭で、「両機構の関係の真価を示すために、EUはTACに加入することを決めた。ASEAN側の準備を歓迎する」と述べました。

 また同日、スリランカとバングラデシュの外相がTACに署名、これによりTAC加入国はASEAN十カ国に日中韓印ロなど域外国も含め二十四カ国となりました。

 TACは一九七六年に締結された条約で、紛争の平和的解決、武力の行使・威嚇の禁止などを定めています。九八年には域外国にも開放され、地域の安全保障に大きな影響力をもつようになっています。

 この日の拡大外相会議は午前中に、ASEANと対話国(米、カナダ、豪、印、ニュージーランド、ロシア、EU)が個別に話し合う「ASEAN+1」方式の協議を行い、昼食会合には日中韓が加わり国際問題で議論しました。


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