2007年7月30日(月)「しんぶん赤旗」

EUのTAC加入検討

ASEAN 拡大外相会議議題に


 【マニラ=豊田栄光】八月一日に開催の東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大外相会議で、欧州連合(EU)の東南アジア友好協力条約(TAC)への加入が議題となることが二十九日わかりました。

 TACは一九七六年に生まれた条約で、紛争の平和的解決、武力行使・威嚇の禁止などを定めています。九八年に東南アジア域外の国にも開放、加入を促しています。ASEAN十カ国のほかに、日中韓印ロなど二十二カ国がメンバーです。

 ASEAN側は「EUのTAC加入は、ASEANが追求する地域の平和と安定にEUが確固とした関与を行うことになる」と議題となることを歓迎しています。

 EUは共通外交政策を追求し、拡大外相会議にはソラナ外交・安全保障上級代表が参加します。EU加盟国ではフランスが独自にTACに加入しています。

 一方、バングラデシュとスリランカは八月一日にTACに署名します。


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