2007年7月28日(土)「しんぶん赤旗」
激戦 党幹部が全力
東京・埼玉で 志位委員長
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国民の命と平和がかかった歴史的な参院選投票日まで二日と迫った二十七日、日本共産党の志位和夫委員長は、東京と埼玉で街頭演説し、三二度を超える炎天下、ふきだす汗をぬぐおうともせず、こん身の力をこめ、訴えました。
JR赤羽駅頭、池袋駅頭の二カ所で訴え、赤羽では千八百人、池袋では千人が耳を傾けました。
「『ストップ貧困、九条を守れ』―貧困と戦争から国民の命を守ろう。この願いを日本共産党へ」。志位氏が、赤羽駅で最終盤にあたっての日本共産党の「二つの約束」を表明すると、演説開始の三十分前から陣取ったおばあちゃん、足を止めたサラリーマン、さらに若い女性のグループからも「がんばれ!」の声が飛び交います。
「貧困から国民の命を守りぬく約束」として志位氏は、餓死者が出るほどの貧困の現状に、「自民、公明の責任を心からの怒りをもって批判したい」と強調。「『ストップ貧困』の願いを、国民の苦難軽減が立党の精神の日本共産党にこぞってお寄せください」と訴と、ひときわ大きな拍手がわきおこりました。
「戦争から命を守る約束」として志位氏は、「命を壊す最悪の元凶は戦争です。安倍内閣は、憲法九条を壊して、アメリカと肩を並べて戦争する国をつくろうとしている」と批判。故・宮本顕治元議長の反戦平和を貫いた戦前・戦中の不屈のたたかいにもふれ、「戦争は一番の命の破壊者。この戦争を食い止めてきたのが憲法九条。それにつながる反戦平和の不屈の歴史が刻まれているのが日本共産党です。九条守れの願いを、どうか日本共産党へ」と訴えました。
「命を壊す安倍内閣の暴走に正面から立ち向かうたしかな立場、信念、勇気をもっているのは日本共産党です。民主党には対決の旗印がみえません」と志位氏。
北区在住の大学教員の女性は、「自民党にお灸(きゅう)をすえるために民主党にと考えていましたが、志位さんの話を聞いて心を動かされました。憲法九条を守ることを一番に考えます」と感想を語りました。
埼玉で志位委員長は、JR川越駅頭、浦和駅頭で訴え、聴衆の一人ひとりと握手を交わしました。
志位委員長の気迫の訴えに、両手に子どもを抱えたお母さんや、ファストフード店で食事するお客さんもガラスごしに耳を傾けるなど、川越では八百人、浦和では千人が聞き入りました。「党首討論を期待しているよ」などの盛んな声援がかけられました。
川越市の女性(57)は、「テレビで志位さんをみて、どんな方かなと思ってきました。子どもも孫もいるので、憲法九条をどんなことがあっても守りたい」と話し、志位さんとがっちり握手しました。
愛知・大阪・京都で 市田書記局長
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日本共産党の市田忠義書記局長は参院選最終盤を迎えた二十七日、名古屋市でマイクを握った後に、大阪市内二カ所と東大阪市で、さらに京都入りし、長岡京市、向日市、京都市内二カ所の計八カ所の街頭に立ち、終日、「日本共産党を伸ばすことこそが自公政治への痛打になり、政治を変えるたしかな道だ」と呼びかけました。気迫を込めた訴えに、聴衆に大きな共感が広がりました。
強い日差しが照りつける猛暑のなか、市田氏と各候補の訴えに、聴衆から何度も「そのとおり」「がんばってやー」とかけ声があがりました。
各会場では、「消費税を増税? 冗談やめてよ!」と書かれた横断幕などが掲げられ、熱気に包まれました。自転車を止めて演説に聞き入る人たちの姿もみられ、聴衆の輪は広がりました。
市田氏は、年金、庶民増税、「政治とカネ」、改憲の争点を詳しく解明。演説に聞き入っていた女性(65)は「共産党の人たちは、困ったことがあったら相談にのってくれる身近な存在。取るだけとって年金の管理はちゃらんぽらんな政府をただしてほしい」と期待をかけます。
最後に市田氏は、どの問題をとっても自公政治への最も厳しい批判者、企業献金も政党助成金も一切無縁な清潔さ、国民の苦難軽減に力を尽くす国民の命綱、命をかけて反戦平和を貫く不屈さ―などの日本共産党の値打ちを述べ、「たしかな立場、勇気と信念をもったこの党を伸ばしてほしい」と力を込めました。そして、一九九八年の参院選で日本共産党が躍進したときは、最終盤の奮闘で自民党を打ち破って勝利したことを強調し、聴衆から拍手がわきおこりました。