2007年7月25日(水)「しんぶん赤旗」

米議会へ100万人署名

イラク戦争 大統領弾劾でシーハンさんら


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(写真)ブッシュ大統領弾劾を求めるデモ行進の出発を前に訴えるシーハンさん=23日、バージニア州アーリントン(山崎伸治撮影)

 【ワシントン=山崎伸治】ブッシュ米大統領、チェイニー副大統領の弾劾手続き開始を議会に求めて、反戦活動家のシンディ・シーハンさんらが二十三日、バージニア州のアーリントン墓地から連邦議会までデモ行進しました。シーハンさんらは議会で、弾劾手続きを取り扱う下院司法委員会のコンヤーズ委員長(民主党)と会い、直接要請しました。

 このデモ行進は十日にテキサス州クロフォードを出発し、ニューオーリンズ、アトランタ、シャーロット、リッチモンドと南部の主要都市を訪問。各地の反戦・平和組織とともに米軍の即時撤退を訴えてきました。

 アーリントン墓地での集会でシーハンさんは、「私が二〇〇五年八月に(ブッシュ大統領の農場前に)座り込みを始めたときには、米国民の半分も戦争には反対していませんでした。いまでは三分の二から四分の三の人たちがブッシュ大統領を支持していません」と指摘。民主党が議会で多数派になったにもかかわらず「(イラクが)現状維持なのは許せません。それは人命が失われ、家族が破壊されるということです」と訴えました。

 平日にもかかわらず、全米各地から約三百人の人たちが参加。ソルトレークシティーから来たトム・キングさん(49)は「ニュルンベルク裁判では戦争を起こした人たちが裁かれました。ブッシュ一味も同じように罪を問われるべきです」と語っていました。

 約二百人のデモ参加者が議員会館の廊下で見守る中、シーハンさんは元米中央情報局(CIA)分析官のレイ・マクガバンさん、反戦牧師のレノックス・イヤーウッドさんとともに、コンヤーズ氏に弾劾を求める百万人の署名を手渡し、一時間以上にわたって懇談しました。

 終了後、シーハンさんはコンヤーズ氏から、弾劾手続きには議会内の支持が足りないと説明されたことを公表。「民主党がブッシュ政権の責任を問わないのであれば、私たちが民主党の責任を問わねばなりません」として、〇八年の下院議員選挙で民主党のナンシー・ペロシ下院議長の選挙区(サンフランシスコ)に無所属で立候補すると表明しました。



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