2007年7月10日(火)「しんぶん赤旗」
「公明党支配を質す」
除名された福本議員
池田創価学会名誉会長に質問状
公明党を除名された福本潤一参院議員が池田大作創価学会名誉会長に、学会の公明党支配を質(ただ)す質問状を提出。九日、国会内で会見してその内容を明らかにしました。
質問状で福本氏は、公明党国会議員候補の最終決定権は池田氏にあることや、同氏の政策秘書の葬儀が学会と対立する日蓮正宗で行われたのが公認はずしの理由だとされていることについて真偽を質しています。
また、池田氏が外国の大学から受けた名誉称号が二百に達したさい、国会議員は半強制的に記念品を贈呈させられたこと、池田氏のために東大名誉教授をとれないかと打診されて断ったことを明らかにし、「名誉称号を集めて誇示するのは恥ずかしいこと」と指摘しています。
福本氏は参院広島選挙区から無所属で出馬を予定していますが、学会側は二日、広島で会議を開き、秋谷栄之助前会長を最高責任者とする「中国最高会議」を設置。これは「裏切り者福本のせん滅体制」だとする情報が複数の学会幹部から寄せられているといいます。
福本氏は七日に創価学会本部を訪れて同質問状を提出。学会側は学会施設の警備を担当する警備保障会社社長名で送り返しています。福本氏は今回の参院選で公認を外されて離党を表明したところ、除名処分になりました。