2007年7月3日(火)「しんぶん赤旗」
志位委員長がラジオで生トーク
大竹まことさん 「政党助成金拒否は立派」
日本共産党の志位和夫委員長は二日、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」にスタジオ生出演しました。十五分間の「各党代表にきく」のコーナーで、タレントの大竹さんとの間で楽しいトークとなりました。
久間章生防衛相の発言問題では、「被爆国の大臣として失格。罷免すべきです」と志位氏。「でも日本もアメリカの核抑止力に頼っているわけですよね」という大竹さんの疑問に、「この問題の解決の道は、地球的規模で核兵器を廃絶する。ここに力を尽くすべきだというのが、一番のポイントですよ」とズバリこたえました。
参院選の争点に話が移って、住民税増税問題で志位氏は、「(増税の原因となった)定率減税の全廃に、私たちは何度も反対したのです」としたうえで、「大企業の減税は下げっぱなし。ところが庶民の方は上げちゃった。ちょうど一・七兆円の庶民増税で、大企業、大資産家向けの減税もちょうど一・七兆円。庶民からすいあげて、同じ分を大企業にばらまいている…」とのべました。
この話には、大竹さんも「なんだと!」「サラリーマンの給料は下がりつづけている!」と怒り心頭の様子でした。
大竹さんからは、「公明党が与党に入っちゃったとき、医療問題でもリハビリ問題でも障害者自立支援法にしても、思っている以上にやってくれなかった。そういう問題が共産党に任された使命だと思う」とエール。その上で、「でも、共産党の名前と政策とがずれている」「共産党が政権をとったら共産主義になっちゃうの」と矢継ぎ早に質問が飛びました。
志位氏は、旧ソ連の体制は社会主義・共産主義とはまったく違ったものだったこと、日本共産党は、利潤第一主義を乗りこえた未来社会を展望しながら、当面、資本主義の枠内での民主的な改革をめざし、国民の合意にもとづいて一歩一歩社会を発展させていくという立場に立っていることを説明しました。
「最後に一つだけ申し上げておくことがある」。大竹さんはこういって、日本共産党が政党助成金の受け取りを拒否していることを紹介しました。「国費は使わない。立派なお考えだと思います」と大竹氏。アシスタント役の阿川佐和子さんからも「かっこいい」の声が飛びました。志位氏は「『官から民へ』といいながら、国営政党になっている政党はおかしいと思います。ムダ遣いをいうなら、ここからやめるべきです」とキッパリのべました。