2007年6月25日(月)「しんぶん赤旗」
“増税苦” 討論の輪
「自公政治変えて」 東京・巣鴨駅前
消費税なくす会宣伝
消費税をなくす全国の会は二十四日、東京・JR巣鴨駅前で消費税大増税に反対する署名行動を実施しました。
「消えた年金」、住民税増税や国民健康保険料の負担増と安倍内閣・与党への怒りが強く、駅前は署名をした人たちが立ち去らずに討論したり、署名をよびかけた人と応じた通行人六人が輪になって話し合うなど、たびたび怒りをぶつけ合う討論の場ともなりました。
「もう我慢ならない。参院選で自民党政治を変えなきゃだめよ」。宇都宮市から二時間以上かけてとげぬき地蔵に参拝にきたという男性(82)は、隣で署名していた女性に話しかけます。その女性も「本当、その通りよね」と応じます。
男性は一人暮らしです。住民税が今年は二倍になったうえ、国保料は限度額いっぱいの五十三万円に上がったといいます。「年金は上がらないのに、このうえ消費税上げるなんてとんでもない。安倍首相のいう“美しい国”って『年寄り早く死ねって国』なんだ」と声を張り上げます。
「住民税は六倍になった」と話すのは埼玉県和光市に住む七十五歳の男性。「税金と負担増で生活は苦しくなる一方だ。戦後すぐのころの苦しい生活を思い起こすことがあるが、今はそれ以上だと思う。今度こそ自民、公明の政治を変えてほしい」と語りました。
なくす会の行動は「許せない!選挙終われば大増税 全国いっせい怒りの宣伝行動」(二十五日まで)の一環です。時折、雨が降るなか、「消えた年金や住民税増税、みんな怒っています。そのうえ安倍内閣と自民、公明両党は参院選後に消費税増税をねらっています。参院選で増税勢力に審判を下しましょう」と呼びかけました。