2007年6月21日(木)「しんぶん赤旗」
「改正」刑事訴訟法が成立
被害者の位置づけ不明確
共産党は反対
「被害者参加」制度導入を柱とする「改正」刑事訴訟法が二十日の参院本会議で自民、公明、民主各党の賛成多数で可決、成立しました。日本共産党、社民党、国民新党は反対しました。
日本共産党は、被害者が刑事裁判へかかわること自体は憲法一三条で保障されたものであり、制度の具体化は必要だと主張。しかし、「改正」法では被害者の位置付けが定かでなく、検察官のコントロール下に被害者を取り込むことになり、近代刑事訴訟法の根本を破壊する恐れがあるとして反対しました。