2007年6月20日(水)「しんぶん赤旗」
中3まで医療無料へ
党議員団質問 知事「実現へ準備」
東京都
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東京都の石原慎太郎知事は十九日の都議会本会議で、日本共産党の渡辺康信団長が中学三年生までの医療費無料化について「来年度実施に向け、ただちに具体化すべきだ」と求めたのにたいし、「今後、実現に向けて準備を進めていく」と答えました。
日本共産党都議団は、二〇〇五年都議選で中学生までの医療費無料化を公約にかかげ、質問や申し入れで繰り返しとりあげ、昨年九月の議会では条例提案するなど一貫して実施を要求してきました。都民の運動が高まり、区部では二十三区中二十二区に実施が広がるなか、石原知事は、ことし四月の知事選で実施を公約。選挙後、党都議団は知事に公約の実行を申し入れていました。
渡辺氏は、中学三年生までの医療費無料化にむけての課題について、都が責任をもって区市町村への財政負担を行い、その具体化について区市町村と協議するよう求めました。
渡辺氏は、定率減税の廃止による都民への増税に関連し、石原知事が来年度実施を約束している、生活保護水準程度の収入しかない人の都民税所得割を全額免除することについて、「約束通り実施すべきだ」と求めました。熊野順祥主税局長は「現在、制度について検討している」と答えました。
渡辺氏が、昨年度の税制改定で住民税課税になった人たちについて、シルバーパス(敬老乗車証)の負担を千円に据え置く措置を、今年度も継続するよう求めたのにたいし、安藤立美福祉保健局長は「千円に据え置くこととし、区市町村に周知した」と答えました。
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