2007年6月16日(土)「しんぶん赤旗」

年金解決・貧困打開を

参院選勝利へ 北九州で市田書記局長訴え


 「党の躍進で、安倍内閣の暴走にストップをかけ、自公政権の誤った政治をただす道を」―。日本共産党の市田忠義書記局長を迎えた演説会が十五日、北九州市の厚生年金会館で開かれました。

 会場は、ロビーのモニターでも聞き入る約二千人の聴衆で埋め尽くされる熱気。「友人や先輩たちに、『たしかな野党』の良さを広げたい」(北九州の大学一年生)など、参院選の勝利に向けた意気込みにあふれました。

 田中みゆき福岡選挙区予定候補のあいさつの後、登壇した春名なおあき比例予定候補が、「ゆがんだ政治を変えるため、私たち候補者と心を一つにして、ともにたたかってください」と訴えると、「わかった」の声が大きく会場に響きました。

 市田氏は、参院選の争点として、暮らしの問題、平和と憲法の問題について縦横に語りました。

 暮らしの問題では、消えた年金問題を放置してきた政府と民主も含めた歴代の厚生労働大臣の責任を指摘。十五日発表した「2007年参議院選挙にのぞむ日本共産党宣言」の中の五つの緊急提言を紹介し、「今、必要なのは責任のなすりあいではなく、国民の立場にたって真剣に対策をとることだ」と訴えました。

 また、「医療難民」「介護難民」「ネットカフェ難民」など、政治によって人間としての尊厳も権利も踏みにじられている人々が増えつづけている実態を告発。格差と貧困を打開する道として、大企業優遇の逆立ち政治をただすことと合わせ、党のストップ貧困、いのちを守る――「緊急福祉1兆円プラン」を紹介し、「貧困と格差は、自然現象ではなく、大企業いいなりの自公政権がつくりだしたもの。党の躍進で自公政治と、自公と同じ土俵で悪政を競い合う民主党に厳しい審判を」と呼びかけると、会場からは「そうだ」の声と大きな拍手がわき起こりました。

 また、平和をめぐる問題では、侵略戦争を賛美する「靖国派」が安倍内閣の中心に座り、改憲をおし進めている危険と矛盾を解明。「企業・団体献金を受け取らず、戦前・戦後一貫して反戦平和を貫いてきた日本共産党の躍進を」と訴えました。

 北九州市在住の女性(50)は、「市田さんの訴えに感動しました。参院選公示まで二十日をきったいま、がんばりたい」と語りました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp