2007年6月15日(金)「しんぶん赤旗」
9条守れ 1000万署名へ
憲法労組連 キックオフ集会
憲法九条を守る一千万人の署名をめざす壮大な運動をすすめよう―。全建総連や航空連、全農協労連、全港湾、全国大学高専教職員組合など上部団体を持たない労働組合でつくる憲法改悪反対労組連絡会は十四日、署名運動の出発点になるキックオフ集会を国会内で開きました。
憲法労組連に結集する組合員は八十五万人。改憲手続き法を押し通し、改憲の道を突きすすもうとする安倍内閣・与党の暴走にストップをかけ、「平和でこそ自分たちの産業が発展する」と九条を守り抜く思いを語り、決意を交わしました。
主催者を代表して新聞労連の嵯峨仁朗委員長は、二〇〇四年七月に発足した同労組連が出版、マスコミ、航空、建設と多岐にわたる労働者が九条を守り、子々孫々に残していきたいとの一点で学習会や集会を重ねてきたと紹介。新聞の世論調査でも九条守れが国民の声だとのべ、「ねじれをただす活動の第一歩を踏みだそう」とよびかけました。
各労組代表が報告。全建総連の佐藤正明書記長は「憲法を守るため、わかりやすく解説した漫画冊子を作って活用している。地域に根を張った建設職人の組合として真剣にこのたたかいに参加していく」とのべました。「憲法九条とともに言論、出版、表現の自由を保障した二一条がとても大事。経営者と一緒に業界全体の問題としてとりくんでいきたい」(出版労連)、「戦時中、真実の報道ができたらどんな新聞になったかを検証した平和新聞をつくってアピールする」(新聞労連)と発言しました。
日本共産党の笠井亮衆院議員、社民党の福島瑞穂党首が出席し、それぞれあいさつしました。
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