2007年6月10日(日)「しんぶん赤旗」
平和の願い歌いあげる
音楽・9条の会コンサート
普天間かおりさん 伸びやかに
「『さとうきび畑』の歌を、初めてちゃんと歌いました」
九日、東京都新宿区のアールズ・アートコートで音楽・九条の会のコンサートが開かれ、出演したシンガー・ソングライターの普天間かおりさんが舞台で静かに語りました。
沖縄出身の普天間さんは、この歌を「今までつらくて歌えなかった」といい、「あんなにきれいな場所でこんな悲しみがつまっているなんて」と声を詰まらせました。戦争の傷跡や平和の願いは「私の世代もちゃんと引き継がないといけない」と話し、拍手に包まれました。
選曲は、平和を願い考える歌、愛をうたう歌が中心。「イムジン河」や「一本の鉛筆」、自作の「祈り」など十二曲を伸びやかな声で語るように歌いました。「生き残った人にも傷を残す戦争、戦争なんかダメだってハッキリいえます」の言葉に、会場を埋めた百五十人の観客が大きな拍手を送りました。
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