2007年6月5日(火)「しんぶん赤旗」
資金パーティー 執務時間に開く
新農水相の赤城氏
大臣規範に違反
赤城徳彦農水相が四日午後三時から東京都港区の虎ノ門パストラル(旧農林年金会館)で資金集めのパーティーを開きました。開催した時刻が執務時間中のうえ、資金集めパーティーの自粛を定める大臣規範(二〇〇一年一月閣議決定)にも反することから、安倍内閣の規範意識が問われます。
パーティーは「はばたく21世紀の会」の名称で、会費は二万円。赤城農水相はパーティーの冒頭あいさつで「たまたまこういう(閣僚の)立場になったが(大臣就任前から)予定していたことなので、ごく内輪の会ということで、このまま進めさせていただきたい」とわざわざ断り、“規範破り”の確信犯であることを認めています。
甘利明経済産業相、赤城氏が所属する派閥会長の高村正彦元外相が激励のあいさつ。自民党の衆参国会議員約三十人が出席しました。
約三百人の出席者にはクールビズ姿の官公庁職員のほか農協関係者が目立ちました。
執務時間内の資金集めを目的にした会合を開催した例は最近では、赤城氏の前任で自殺した松岡利勝前農水相が昨年十二月二十六日午後二時に、赤城氏が開いた同じ会場で二万円セミナーを開いています。