2007年6月2日(土)「しんぶん赤旗」
農水相後任に「靖国」派・赤城氏
緑資源関連団体から献金
安倍晋三首相は一日、自殺した松岡利勝農水相の後任に、自民党の赤城徳彦衆院議員を充てることを決め、同日、赤城氏が就任しました。同氏は初入閣。
赤城氏は日本会議国会議員懇談会に加盟し、首相の靖国参拝を支持する「若手議員の会」にも加わっています。また、“真の保守主義”を推進するとした「価値観外交を推進する議員の会」に加わるなど「靖国」派です。農水省OBで、自民党農林部会長を務めるなどの農水族です。
赤城氏は、農林水産省所管の独立行政法人「緑資源機構」の官製談合事件関連の政治団体から「励ます会」などのパーティー券名目で、二〇〇三―〇五年の三年間で計二十六万円の献金を受け取っています。
献金していたのは、同機構の工事を受注する業者らでつくる「特定森林地域協議会」(特森協)の政治団体「特森懇話会」。同懇話会は自殺した松岡利勝前農水相にも献金していました。
赤城氏は、公共事業の談合で得た利益(税金)の還流を受けていたことになります。所管大臣として官製談合疑惑の解明にあたる責任があるだけに、赤城氏は、献金の趣旨や受注業者とのかかわりについて、みずから明らかにする責務があります。