2007年5月30日(水)「しんぶん赤旗」

“患者に寄り添いたい”

医師・看護師増員求め 全国会議員を訪問


 各地で医師や看護師が不足し、診療科の閉鎖や病床縮小などが社会問題となるなか、医師、看護師ら約五百五十人が二十九日、医師・看護師増員を求めて国会行動をしました。日本医労連、全大教、自治労連がつくる「医師・看護師ふやせ!5・29『増員署名』国会行動実行委員会」がよびかけました。


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(写真)各地のたたかいを交流する参加者=29日、東京・千代田区

 白衣姿の看護師らが衆・参両院の全議員を訪ねて、国会請願署名の紹介議員となることなどを要請しました。

 東京都千代田区内で開かれた中央集会で、日本医労連の田中千恵子委員長が主催者あいさつ。医師・看護師増員署名が百万人を超え、増員を求める自治体決議が三割を超えたことを報告。「医師・看護師増やせ、地域医療を守れの運動は、日本の医療のあり方を問う運動に発展している。私たちが情勢を変えてきたことに確信をもち、安心・安全な医療の実現、働き続けられる職場づくりをすすめよう」とよびかけました。

 全医労愛知県豊橋支部の代表は、組合のない病院やPTAなどにもよびかけて九千二百六十二人の増員署名を集めたことを報告。「二人夜勤体制では、患者さんの要望にこたえきれない。患者の気持ちが分かる看護をしたい」と訴えました。

 広島県医労連の代表は「デパートや博物館前で訴え、署名は三万四千人分になり、組合員も大きく増えた」と発言。秋田県の鷹巣阿仁地域の精神医療を守る会の武石龍一会長は「人口四万人の市で約一週間で二万人の署名が集まったのは、医労連の応援があったからこそ。地域の医療を守るため、さらに協力していきたい」とのべました。

 オーストラリア看護連合のジル・イリッフェ事務局長と医師、看護師の過労死裁判をたたかっている遺族が連帯のあいさつをしました。

 日本共産党の小池晃参院議員、自民党の寺田稔衆院議員が来賓あいさつ。小池氏は、医師の需給計画見直しや看護師増員への支援を求めていくとのべました。



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