2007年5月24日(木)「しんぶん赤旗」

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参院選 東京選挙区 (定数5)

弱者に寄り添い 行動

田村 智子(たむらともこ)さん (41)新 党東京都副委員長


 日本共産党が参院選挙区選挙で、現有議席の絶対確保をめざす東京と、議席回復をめざす埼玉、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫の各選挙区では各党・各候補者との競り合いが激しくなっています。七候補の奮闘する姿を紹介します。


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1965年、長野県生まれ。早稲田大学卒。95年から8年間、国会議員秘書。家族は夫、小学6年生の息子、2年生の娘。趣味は合唱、本の読み聞かせ、園芸。

 「また会えて、良かった」。二十日に東京・明治公園で開かれた青年大集会で、田村智子予定候補と再会した青年は笑顔で話しました。

 集会の九日前、田村さんと谷川智行参院比例予定候補が雇用問題で駅頭宣伝していたとき、「きょう、解雇された」と話しかけてきた男性(31)です。悩みを話せる友人もいないと、切々と語る青年の話を聞き、田村さんは男性を集会に誘いました。「このまま帰したら、彼は本当に一人ぼっちになってしまう。苦しいときに話ができる仲間がいることを知ってほしかった」との思いからでした。

 弱者の声に寄り添い、苦境を救うために動かずにいられない人です。自民、民主が強行した改憲手続き法の廃案や、高齢者福祉予算の充実を求め、国会前で座り込みをする人々のなかに、田村さんの姿がありました。「世界に誇る憲法の理想実現を掲げていく」と語ります。

 食費を削るため、「梅干しを見つめてご飯を食べている」と話す高齢者。利用者負担を強いる障害者自立支援法に怒る障害児をもつ母親。切実な訴えを聞き、「苦しい思いをしている人に寄り添い、支えることが政治の役割ではないのか」と、悪政への怒りをエネルギーに変えています。

 鉄道会社に駅のバリアフリー化を要請し、東京外郭環状道路予定地の調査をして関連市長と懇談。若者雇用問題で政府と交渉し、米軍再編問題で横田基地周辺自治体に申し入れました。党地方議員や国会議員と連携し、住民の切実な要求を実現するため、駆け回る日々です。

 障害者と家族の生活と権利を守る都民連絡会の市橋博事務局長(57)は「都民の苦しみ、喜び、願いを語り、政策に生かせる政治家」と話します。

 田村さんは言います。「日本共産党の議席は、国民の要求実現へのパスポートです。その議席を東京で、何としても受け継ぎたい」

記事 酒井 暁史
写真 橋爪 拓治


 【東京選挙区】田村さんのほか、自民現職と新人、民主現職と新人、公明現職、社民新人、無所属・諸派などが立候補を予定。


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