2007年5月19日(土)「しんぶん赤旗」
参院選 前進・勝利必ず
日本共産党が都道府県・地区委員長会議
「全国は一つ」 空前のとりくみを
30人発言 志位委員長がまとめ
日本共産党は十八日、党本部で全国都道府県委員長・地区委員長会議を開きました。前日の第四回中央委員会総会の決定をどう受け止め、実践するかを中心に経験を交流し、いっせい地方選の教訓を生かして参院選に勝利する決意を固め合いました。三十人の県・地区委員長が発言し、志位和夫委員長がまとめを行いました。
|
発言で県・地区委員長は、参院選に生かすべき教訓は何かという角度からいっせい地方選の豊かな経験を語りました。
前進したところは、有権者の要求と関心から出発した政治論戦と「支部が主役」の選挙戦が大きな力を発揮したこと、何よりどの党にも負けない政治的構えなど「二つの基準」を堅持してたたかったことが勝利につながったと報告しました。後退したところも、多くの貴重な教訓を語りました。
どの発言者も、「二大政党」キャンペーンを打ち破って前進する条件や可能性を語り、「二大選挙の総決算になるのが参院選」の立場で「比例を軸に」奮闘する決意と、選挙戦の要となる四中総決定を一気に徹底する決意を表明しました。
志位委員長はまとめで、四中総決定を活動上の指針とする重要性を強調。四中総が解明した「安倍内閣の新しい危険と矛盾」をめぐっても、十七日に「靖国」派の自民党議員が「価値観外交を推進する議員の会」を結成し、さらに“靖国DVD”問題が明らかになるなかで十八日には教育三法案が衆院で強行されたことなどをあげ、「四中総決定を、情勢の進展をつかみ、選挙闘争を前進させるうえで、つねに立ち返る指針としてほしい」とよびかけました。
志位氏は、「討論を通じて、共通の確信にしたいこと」として三点についてのべました。
第一は、奮闘いかんで参院選で前進・勝利をかちとる条件が存在することが裏付けられたことです。志位氏は、豊かな全国の教訓を聞いて印象的だったのは、(1)要求実現のとりくみと一体に選挙戦をたたかう(2)基礎的な党支持勢力を広げながら、全有権者規模での働きかけをおこなう―ということだったとのべました。
第二は、すべての支部、地区、都道府県が「比例を軸に」「全国は一つ」「自らの選挙」の立場で参院選の比例目標を実現するために、カギとなる大事な問題が浮き彫りになったことです。志位氏は、とりわけ(1)都道府県・地区委員会の「長」の戦闘的構えが決定的であること(2)職場支部の役割がいよいよ重要になること―の二点を強調しました。
第三は、地区委員長が、いっせい地方選のたたかいを通じて、たくましく成長していることです。志位氏は、「失敗からも教訓を引き出し、成功しても小成に安んぜず、さらに前進をはかる。この見地で、機関の長としての成長をかちとりながらのたたかいにしよう」とよびかけました。
最後に志位氏は、一月に開いた全国都道府県委員長・地区委員長会議は、いっせい地方選の「善戦・健闘」という結果に実ったと指摘。「この全国会議を、参院選での前進・勝利という結果に必ず結実させよう」とよびかけ、大きな拍手につつまれました。
志位氏のまとめは、会議の総意として、拍手で確認されました。
最後に参院選候補者が壇上にあがり、市田忠義書記局長の音頭で「団結ガンバロー」を三唱しました。