2007年5月18日(金)「しんぶん赤旗」
4中総での 志位委員長の結語
日本共産党の志位和夫委員長は十七日、第四回中央委員会総会で結語に立ち、四中総決定をどれだけのスピードで全党のものとし、全党が心をひとつに実践に踏み出すかが重要だとして、三点にしぼって発言しました。
第一は、いっせい地方選の教訓を、参院選にただちに生かすべき教訓として引き出す実践的姿勢の重要性です。志位氏は、参院選勝利に全党が決起するうえで必要不可欠な問題を明らかにしつつ、何よりも大切なことは「『二大選挙』の総決算になるのは参院選」との立場で結束し、団結してがんばることが大切だとのべました。
第二は、政党状況と政治的構えについてです。志位氏は、「政策的には、こんなに党の値打ちを光らせやすい選挙はない」と指摘する一方、「『二大政党づくり』の動きを本格的に押し返すことは新しい挑戦だ」と強調。第二十三回党大会二中総の方針にそくしてたたかうことは、前回二〇〇五年衆院選が突然の選挙だったため、その本格的実践は今回が初めてとなるとのべ、「『二大政党づくり』は相手の長期的戦略だ。過去の到達点を全面的に生かし、今度こそ前進をかちとろう」とのべました。
同時に、「どういう流れになろうとも、共産党が得票と議席を伸ばすことを語りぬくことが大切だ」と強調。一部に、いっせい地方選で議席を失った要因を「民主党の躍進」に求める傾向があることにふれ、「そこだけに狭くみたら不正確だ」とのべ、「二つの基準」、とくに「勝利のためにやるべき奮闘をやりきったかどうか」から教訓をひきだすことが肝要だとのべました。
第三は、「比例を軸に」についてです。志位氏は、比例代表での五人当選には、全国すべての支部、地区、都道府県が、「自らの選挙」として共同して責任をおっていると指摘。「六百五十万票以上、五人全員当選の目標を、すべてのみなさんの共同の仕事としてやりきろう」とよびかけました。