2007年5月12日(土)「しんぶん赤旗」
公道バイクレース計画
党都議団調査 “危険性高い”
東京・三宅島
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日本共産党東京都議団は十一日、石原慎太郎都知事が公道オートバイレースを持ち込もうとしている東京都三宅島(三宅村)を現地調査しました。
一行は、吉田信夫幹事長、古館和憲副幹事長、清水ひで子政策調査副委員長ら。レーサーやバイクメーカー、日本共産党の反対を受けて、石原知事が都道一周レースを断念した後、代替案として検討している島南西部の阿古地区を、寺本恒夫村議の案内で視察。知事が拡幅を提案している村道の道幅が約四メートルと狭く、固い溶岩のがけが路肩まで迫っている様子などを見て回るとともに、全島をめぐり噴火被害の状況を視察しました。
吉田氏らはまた、平野祐康村長や商工会、観光協会などの役員を訪ね、公道バイクレース計画についての日本共産党の立場を説明し、島の復興に向けた課題や要望などについて懇談しました。
調査した吉田氏は「公道バイクレースは、距離が短くても危険性がきわめて高いと改めて感じた。三宅島の復興には公道レースより、閉鎖中の空港の再開や農漁業の振興など、やるべきことが多く、都の役割も大きい。島民の立場に立った復興支援策を、論戦や提案で示していきたい」と話していました。
三宅島での公道レース問題では、日本共産党が都議会や村議会で安全性の問題を追及し、レース中止を要求。レーサーやバイクメーカーからも「どんな条件でも公道レースには賛同しない」など反対の声が続出しています。