2007年5月12日(土)「しんぶん赤旗」
フィリピンNGO代表と緒方副委員長が懇談
日本共産党の緒方靖夫副委員長と森原公敏国際局次長は十一日、フィリピンの市民団体「債務からの自由連合」のアナ・マリア・ネメンゾ会長ら一行と国会内で懇談しました。ネメンゾ会長らは、京都で開かれたアジア開発銀行年次総会と並行して開かれたNGO(非政府組織)などの集会に出席するため来日していました。
ネメンゾさんらは、フィリピンはじめ途上国で、国民と無関係に結ばれた外国からの借金の返済額が国家予算の大きな部分を占め、保健、医療、食糧など国民生活が圧迫されるという対外債務問題が深刻化している状況と、問題解決のために債務の監査と不当な債務の帳消しなどを求める国際的な運動の方向を説明しました。
懇談では、フィリピンでこの間深刻化している政治的理由による拉致や殺人事件も取り上げられ、十四日投票の総選挙を前にした政治・社会状況も話題となりました。ネメンゾさんは、日本共産党大会や赤旗まつりにも出席したことのある元フィリピン大学学長フランシスコ・ネメンゾ氏の夫人です。懇談には債務問題にとりくむアジア、アフリカ、ラテンアメリカの団体の連合体「ジュビリー・サウス」のリディ・ナクピル国際調整者らが同席しました。