2007年5月9日(水)「しんぶん赤旗」

集団的自衛権の研究批判

穀田議員 イラク型戦争参戦狙う


 日本共産党の穀田恵二国対委員長は七日夜放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」に出演し、外交・安全保障問題で各党議員らと議論を交わしました。

 安倍晋三首相の指示で十八日から始まる集団的自衛権の個別研究について、穀田氏は「集団的自衛権が発動された例はベトナム、アフガニスタンなどだけ。つまり自衛ではなく侵略のための口実でしかない」と、出演者のなかでただ一人批判。

 さらに「二〇〇四年の安倍さんの質問に、当時の秋山収内閣法制局長官が『わが国が武力攻撃を受けていないもとで他国の武力行使には参加できない』と明確に答弁している」ことを挙げ、集団的自衛権の行使はできないというのが政府の立場だと指摘しました。

 「多国籍軍への後方支援」など、研究対象となっている四類型について「イラク型の戦争への自衛隊の参加を前提にしている。ブッシュ米政権の先制攻撃戦略にピッタリだ」と述べました。

 また、穀田氏は「個別的自衛権と集団的自衛権の区別は憲法解釈の中心点だ。これを取り払おうという動きは憲法九条改悪の動きと連動している」と批判しました。

 自民党の舛添要一参院議員は、「北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込んだらどうするのか」と、筋違いの反論を行いましたが、穀田氏は「そういう状況をつくらない外交努力が大切だ」と批判しました。



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