2007年5月6日(日)「しんぶん赤旗」

参院選 くらしと憲法守るベストチーム

日本共産党 5人の比例代表予定候補


 日本の進路にかかわる参院選挙まで2カ月と迫りました。憲法、「貧困と格差」の問題などが大きな争点となります。日本共産党の参院比例5予定候補は、自民、公明の悪政と正面から対決し、くらし・憲法を守るために、すぐにでも国会で活躍できる、若さあふれるベストチームです。

 (日本共産党は、この間の選挙戦の教訓を生かし、参院比例選挙は「政党名での投票=日本共産党」を訴えることを基本にしています)


北海道、東北、北関東

紙 智子(かみともこ)52歳 参院議員

“食といのち”が原点

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 北海道の農家に生まれ、その苦労を人一倍知る紙議員。“食といのち”が原点です。

 初質問(二〇〇一年)は国内で発生したBSE(牛海綿状脳症)問題でした。〇二年、BSE発生で家族離散に追い込まれた農家の手紙を涙ながらに紹介すると、武部農水相(当時)の目にも涙。この質問はのちにBSE法制定につながりました。〇六年には、米国産牛肉の輸入問題で渡米して調査、ずさんな検査体制を告発しました。

 JA、漁協の組合長を招いた各地の農業・漁業のシンポジウムに参加。「農政に一番通じた参院議員」「共産党を見直した」の声も。

 障害者自立支援法の審議(〇五年三月)では、障害者の実態を示し小泉首相(当時)を追及。わずか九分間の質問でしたが「不十分な点もある」「改善すべきは改善する」と答弁を引き出し、テレビで視聴した人から「生きる励みになった」と反響が相次ぎました。

 一九五五年札幌市生まれ。北海道女子短大工芸美術科卒、元民青同盟中央副委員長、二〇〇一年参院比例代表で当選。農林水産、予算、沖縄北方特別委員。党中央委員、国会農水部会長。家族は夫。趣味は、スキー、山登り、絵画、料理。


北陸信越、東海、京都

井上さとし(いのうえ哲士)49歳 参院議員

国民の生の声を届けて

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 井上さとし議員は、東海、北陸信越、京都を精力的に駆け巡り、国民の生の声をぶつけて政府に実現を迫ってきました。質問回数は全議員の中でトップクラスです。その調査力、論戦力には定評があります。

 障害者自立支援法実施の二カ月後(昨年六月)、井上議員は質問で、障害者が施設利用を断念するなどの深刻な実態をつきつけ、小泉首相(当時)に調査と見直しの必要性を認めさせました。障害者団体の運動とも相まってその後、負担軽減策へと政府を動かしました。

 豪雪対策でも、共産党の地方議員と連携して現場の声をとりあげ質問。新潟のある市の助役さんから「雪国の生活がよくわかっている」と感謝のメールが届きました。

 地方議会に米軍再編反対決議をさせないよう、防衛施設庁が「圧力」メールを送っていたと告発。民主党議員の「ガセネタメール」質問と対比してマスコミの注目を集めました。

 一九五八年生まれ。広島で育つ。京都大学法学部卒。「しんぶん赤旗」政治部記者などを経て、二〇〇一年参院比例代表で当選。参院国対委員長、党金権腐敗政治追及委員会事務局長。文教科学委員。党中央委員。家族は妻と一女。趣味は読書、水泳。


東京、南関東

谷川 智行(たにがわともゆき)36歳 医師

命を大切にする社会に

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 谷川智行予定候補は、地域医療の最前線で活躍してきました。医療や介護など現場の悩み、苦しみ、要求を国政に届けます。

 救急外来で、すぐに入院が必要な患者さんから「入院はできない」と言われることが何度もありました。「仕事を休むと会社を辞めさせられる」「保険証がないから」と。「命の不平等」に歯ぎしりしました。

 「患者さんを守るためには、政治をおおもとから変えなければ」と立予定候補を決意しました。

 若者たちと対話・交流してきました。父親の葬儀で数日間休み、会社を辞めさせられた若者の話に、怒り、涙があふれました。「あなたはモノじゃない。人間なんだ」と語りかけても「そんな扱いされていないから」という返答もありました。人間の尊厳も奪われている若者が多くいることを実感してきました。

 命が、若者が大切にされる社会にこそ未来がある―この思いを胸に各地を駆け回っています。

 一九七一年長崎県生まれ。香川医科大学医学部卒。高松平和病院、代々木病院(東京都)、東葛病院(千葉県)、ふじさきクリニック(神奈川県)などで勤務。東京反核医師の会会員。趣味はクラリネット演奏、旅行、空手、バドミントン。


近畿(京都を除く)

山下よしき(やました芳生)47歳 元参院議員

人間の連帯 国の政治へ

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 要求あるところ山下よしき予定候補あり―医師不足問題で病院長らと懇談、中古家電販売で電気街調査、JRの安全対策、郵便局のサービス存続、九条守れと各界の人と対話…。「あったかい人間の連帯を国の政治に」を信条に、常に住民の願いに寄りそい、近畿各県をくまなく歩いています。

 初当選は一九九五年で阪神・淡路大震災の半年後。被災者の生活再建へ超党派の国会議員の勉強会を立ち上げ、法案を参院に提出、これが世論を高め、公的支援に道を開きました。二〇〇〇年に自民党が参院選挙制度を改悪しようとしたとき、本会議で原稿なしの三十三分間の演説をおこない議場を圧倒。他党議員から「うちの党にきてくれ」の声があがりました。

 山下氏には亡き祖母の二つの教えがあります。「人の役に立つ人間になれ」「共産党にはなったらいかん」です。仏壇の前で手を合わせるとき、「教えの一つは守りました。一つは乗り越えました」と報告しています。

 一九六〇年香川県生まれ。鳥取大学農業工学科卒。民青同盟大阪府副委員長などを経て九五年参院大阪選挙区で初当選、党参院国対委員長、経済産業委員など歴任。党中央委員、大阪府副委員長。家族は妻と三男。趣味は山歩き、落語。


中国、四国、九州、沖縄

春名なおあき(はるな直章) 48歳 元衆院議員

モットーは「現場主義」

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 春名なおあき予定候補のモットーは「現場主義」。中国・四国・九州・沖縄の十七県をくまなく歩き、住民の切実な要求のあるところに駆けつけ、願い実現へ奔走します。

 徳島の光洋シーリングテクノの偽装請負告発のたたかいでは、現地調査、シンポジウム、集会などを通じ運動を激励。日本共産党国会議員団の国会論戦と結び青年労働者らの直接雇用へと実りました。

 春名氏は、衆院議員二期七年の間に予算、農水、地方行政、総務、憲法調査会で二百四十回をこえる発言をしました。「要求があれば論戦は負けない」が信条で、官僚からも「すぐれた論旨で舌をまく」と言われました。

 安倍首相の「憲法改正を参院選で訴えていく」との発言に、人一倍闘志を燃やす春名氏。各地を歩き、保守の人も含め「九条守れ」の願いの強さを肌身に感じてきました。「この願いを背に再び国会で論戦し、改憲を阻止したい」といいます。

 一九五九年岡山県生まれ。高知大学教育学部卒。民青同盟中央副委員長、党高知県労働組合部長などを経て九六年総選挙で当選(二期=比例四国ブロック)。党中央委員。家族は妻と一男二女。趣味は山登り、演劇鑑賞、カラオケ、スポーツ観戦。


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