2007年4月30日(月)「しんぶん赤旗」

対等平等の統合推進へ

ベネズエラでALBA首脳会議

中南米


 【メキシコ市=松島良尚】ベネズエラ西部のバルキシメトで二十八日、「米州ボリバル代替構想(ALBA)」の第五回首脳会議が始まりました。ALBAの到達を総括し、統合の強化をめざす中、長期的計画づくりが目的です。会議は二日間の予定です。

 ALBAは、キューバとベネズエラが二〇〇四年に結んだ経済・社会協力協定です。米主導の米州自由貿易地域構想に対抗し、協力と連帯、補完にもとづく地域統合を掲げています。ボリビアとニカラグアも加盟しました。エネルギー資源や医療、教育分野などでの協力関係が強まっています。

 ベネズエラのチャベス大統領は開会演説で、「ALBAは諸国民の熱情から生まれた」「ALBAではどの国も平等だ」と強調。「資本主義社会や貧困、支配から日ごと離れゆく異なる世界」をつくろうと呼びかけました。また、ALBA加盟国とハイチに、必要な石油量のすべてを半額で供給すると約束しました。

 会議には、加盟四カ国の首脳(キューバはラヘ国家評議会副議長)のほか、オブザーバーとしてカリブ海地域からセントクリストファー・ネビス、セントビンセント・グレナディーン、ドミニカ、ハイチ、南米からエクアドル、ウルグアイの計六カ国の首相や政府代表が参加しています。

 ベネズエラ外務省によると、今回の首脳会議に合わせて、中南米を中心とする国から百五十以上の社会団体の代表が到着しています。代表らは首脳らとの対話集会に参加する予定です。


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