2007年4月30日(月)「しんぶん赤旗」
銃取り締まり徹底を
吉井議員 暴力団対策強化を要求
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日本共産党の吉井英勝議員は二十五日の衆院内閣委員会で、続発する暴力団の拳銃を使った凶悪犯罪にたいし、徹底した取り締まりを求めました。
「長崎市長へのテロが起きたが、こうしたことは絶対に許してはならない」と吉井氏は述べたうえで、警察庁の「二〇〇六年の暴力団情勢」で、「対立抗争事件数が初めてゼロ。暴力団等による銃器発砲事件数も最小になっている」としているが、凶悪な事件が続いて起きていると指摘。拳銃の押収件数が、この十年間に三分の一に減少している要因に、捜査員が暴力団の協力者に拳銃を差し出させる代わりに、身柄は取らないという「首なし拳銃」摘発があったと、その実態をただしました。
警察庁の米田壯組織犯罪対策部長は「被疑者不詳のまま押収した拳銃の件数はこの十年間に六百九十三丁。拳銃押収捜査に関連して違法行為を行った警察官が四人いた」と答えました。
吉井氏は「これは氷山の一角。福岡、長崎県警などでも、実際にやった警察官が告発している」と指摘し、「反省がまったくない」と批判。武器庫を攻めるとか、拳銃の流通ルートを押さえることに全力を注ぐことが必要だと述べました。
また、銃器対策とあわせて公共事業への介入や行政対象暴力、企業対象暴力も増加しているとして、資金を断つためにもこの分野での徹底した取り締まり強化を求めました。