2007年4月29日(日)「しんぶん赤旗」

「ノーモア・ヒバクシャ九条の会」発足

憲法精神実現させよう


 「ヒロシマ・ナガサキをくり返すな」の願いから生まれた九条を変えてはならない―。二十八日、「ノーモア・ヒバクシャ九条の会」の発足のつどいが東京都内で開かれました。「被爆者と手をつないで憲法を守りたい」という若い女性など、十二都府県から六十九人が参加しました。

 よびかけ人には、日本被団協の坪井直、藤平典、山口仙二の各代表委員、日本被団協原爆被爆者中央相談所理事長の肥田舜太郎医師、原爆症認定集団訴訟全国弁護団団長の池田眞規弁護士らが名を連ねています。

 よびかけ人から四氏が発言。前座良明氏(長野県原爆被害者の会会長)は「日本が再び海外で戦争しようとしているのは被爆者として我慢できない」と語り、肥田氏は「被爆者の病気の根底には放射線被害がある」。直野章子氏(九州大学大学院准教授)は「被爆者から学び、ともに憲法の精神を実現しましょう」とよびかけ、池田氏は「被爆者が生み出した非核・非軍事思想という羅針盤を公的な文書として確定したのが九条だ」とのべました。

 基調報告をした事務局担当の木戸季市氏(日本被団協代表理事)は「多くの人と手を取り合い憲法を守ることが被爆者の願いを実現することになる」と強調しました。

 日本被団協の田中熙巳事務局長はあいさつで「私たちは九条改悪反対を方針に掲げ運動してきた」と語り、大きな広がりをもって会が発足したことを喜び合いました。



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