2007年4月28日(土)「しんぶん赤旗」
公道オートレース断念
代替案検討 石原都知事が表明
三宅島
日本共産党が中止を要求
東京都の石原慎太郎知事は二十七日の記者会見で、知事が発案して十一月開催の準備をしていた、三宅島(三宅村)を一周する公道オートバイレースを断念する意向を表明しました。
石原知事は、「島を一周するレースは難しいのではないかという声もあがっている」と問われ、「限られた所をグルグル回る、いい条件の土地が見つかったので、そこで少し考え直そうと思っている。近々また専門家をつれて現地に行って、コースの設定なども考えたい」とのべ、公道一周レースを見直す考えを示しました。
都総務局では「決定はしていない」としながら、都道一周レースには安全対策など課題が多く、閉鎖中の三宅島空港や、阿古地区の一部を使ったレースやイベントなどの代替案を検討しているとしています。
都道を周回するバイクレース計画に対し、日本共産党の清水ひで子、吉田信夫両都議が今年の予算都議会で安全性の問題を追及し、レースの中止、再検討を求めました。寺本恒夫三宅村議は村議会で追及していました。
レーサーやバイクメーカーからも「絶対的に開催すべきではない」「どんな条件がついても、公道レースには賛同しない」と反対の声が続出しています。