2007年4月26日(木)「しんぶん赤旗」
改憲手続き法案
「何としても廃案に」
国会前 4団体が14万5000人分署名
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「与党は国民の声を聞き、徹底審議を行え」。自民、公明与党が早期成立を狙う改憲手続き法案は廃案にと二十五日、全国から集まった約六百人が国会前を埋め、怒りの唱和をくり返しました。憲法改悪反対共同センターなど四団体の主催。四時間の座り込みや議員要請、傍聴を行いました。
雨まじりの昼の参院議員会館前。要請に傍聴にと行動した人たちがかけつけ、何重もの人波に。十四万五千人分の署名を積み上げ、国会報告した日本共産党の仁比聡平参院議員に託しました。
「今週、来週の行動が大事だ。何としても廃案にしよう」と中央社保協の住江憲勇代表委員が訴え、「よし」の掛け声が飛びます。東京土建の代表は「この前実施した駅頭宣伝では、これまでの二倍、三倍の若者に署名してもらった。国民の意見は国会とは違う。どんどん世論を盛り上げていく」と表明しました。
「審議の内容もやり方もあまりにひどい。国会の状況をみんなに伝え、急いで地域に広げたい」と話すのは福井県から参加した福井民医連の男性(37)。「民医連は沖縄・辺野古の支援にかけつけ、本当に憲法九条が大切だと実感しています。今ここで力を出したい」と語りました。
愛知県内の医療機関で働く男性(38)は「回を重ねるごとに署名は多くなり、『九条は変えてほしくない』といわれます。法案が国民全体に知られないうちに国会で押し切ろうとしているのは許せません」と話しました。
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