2007年4月25日(水)「しんぶん赤旗」
インド洋派兵延長
半年間を閣議決定 米「対テロ」戦争支援
政府は二十四日の閣議で、五月一日で期限切れとなるテロ特措法の基本計画を変更し、インド洋で米艦船などへの燃料補給を行っている海上自衛隊の派兵期間を十一月一日まで半年間延長することを決めました。
インド洋への海自派兵は、米軍のアフガニスタンなどでの「対テロ」報復戦争を支援するためのもので、二〇〇一年十二月以来続いています。派兵期間延長は、昨年十月のテロ特措法の一年延長にもとづくもので、派兵期間はほぼ六年の長期に及ぶことになります。
防衛省によると、十二日現在までで提供した燃料は米、英、仏、パキスタンなど十一カ国に七百四十四回、約四十七万キロリットル。「米軍のガソリンスタンド」と揶揄(やゆ)されるような実態です。〇四年末からはヘリ用燃料を五十八回、給水を百四回行っています。
また空自は〇一年十一月以降、十二日までに計三百五十四回の国内・国外輸送を行っています。現在は、補給艦と護衛艦が活動中で、これらを含め派兵艦艇はのべ五十七隻にのぼります。
国会ではイラク特措法の延長法案も同日審議入り。イラク派兵延長とあわせてインド洋への派兵延長も、二十六日からの安倍晋三首相訪米の手土産の形になりました。