2007年4月23日(月)「しんぶん赤旗」
まず松岡農水相問題解明を
穀田氏 「政治とカネ」で主張
TV朝日系
日本共産党の穀田恵二国対委員長は二十二日、テレビ朝日系番組「サンデープロジェクト」に出演し、「政治とカネ」をめぐる問題で各党からの出席者と討論しました。
番組では松岡利勝農水相らの「事務所費」疑惑をめぐって、政治資金規正法改正の論議になりました。
穀田氏は「疑惑は解明されたのかということでは、政治資金規正法の議論の前にはっきりさせなければいけない問題がある。松岡農水相らは本人が疑惑を解明する必要がある。またかかわっている政党にも自浄能力を発揮する必要がある」と疑惑解明を優先すべきと強調しました。
司会の田原総一朗氏が「なぜ自民党は松岡農水相を守るのか」と自民党の片山さつき広報局長に質問。片山氏は「閣僚にまでなった方が不正はないといっている」といいわけに終始する一方で、民主党の角田義一前参院副議長や小沢一郎代表の政治資金問題も政治資金規正法違反に当たるとのべました。
穀田氏は議員が所持する衆議院手帳に記載されている「政治倫理綱領」を示し「この中では疑惑を持たれた政治家はみずから解明しなければならないといっている。松岡氏たちの件については政治倫理綱領も政治資金規正法も透明化を原則として疑問がもたれたらはっきりしろとしているのに、どうしてはっきりさせないのか」と追及しました。
公明党の高木陽介氏が、政治資金規正法の改正論議を自民党と進めているなどとのべたのに対し、穀田氏は「公明党だってこの問題ではっきりしていない」と批判。穀田氏は、公明党が国会の代表質問の中で松岡農水相らの疑惑に一切触れていないことをあげ、「今度、予算委員会があって『政治とカネ』の問題での集中審議をやろうという話が出ているが、そういうとき、あなたは松岡さんにはっきりしなさいというのか。そこのところが一番肝心だ」とただすと、高木氏は「説明が必要ということはいってきた」とのべるだけで、今後の対応には言及できませんでした。
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