2007年4月22日(日)「しんぶん赤旗」

主張

後半戦きょう投票

暮らしの願い一票に託して


 いっせい地方選挙後半戦の、市区町村の首長と議員の選挙がいよいよきょう投票日を迎えます。

 いっせい地方選挙全体の結果をきめ、これからの地方と国の政治にも大きく影響します。選挙戦は全国どこでも、住民の暮らしと憲法九条を守り抜く日本共産党と、住民に犠牲を押し付け、平和と憲法を破壊する自民、公明、民主など「オール与党」との大激戦・大接戦になっています。

 暮らしと平和を守るみなさんの願いを、こぞって日本共産党の公認・推薦・支持の候補に託してください。日本共産党は、住民を守る「命綱」として、必ずみなさんのご期待におこたえします。

雪だるま負担の元凶は

 昨年六月、住民税の納税通知を受け取った高齢者から各地の役所に抗議と問い合わせが殺到しました。覚えておられる方も多いでしょう。定率減税の半減と、高齢者の暮らしに配慮した年金控除などの縮小・廃止が一気に押し寄せ、住民税が数倍にも跳ね上がったからです。

 安倍内閣と自民党、公明党はことし、定率減税の残り半分の廃止も強行しました。六月には住民税増税の痛みがふたたび家計に襲いかかります。税制に連動して国保や介護の保険料も大幅に上がり、負担は雪だるま式に膨らんでいきます。

 定率減税を廃止する庶民・高齢者増税の「言い出しっぺ」は公明党です。基礎年金の国庫負担引き上げを口実に四年前の総選挙公約に明記し、当時の神崎代表が「財源は年金課税と所得税の定率減税の見直しで捻出(ねんしゅつ)する道筋をつけた」と胸を張りました。当時、一般紙も報道したように、公明党は「増税を推し進めた」「増税戦犯」の党です。

 暮らしが苦しく、負担が増え続けているのは国や自治体にお金がないためではありません。無駄な大型開発や大企業誘致のためには巨額のお金をつぎ込んでいます。足りないのはお金ではなく、住民の暮らしを思いやる「福祉の心」です。

 地方議会の多くでは自民、公明、民主など各党が「オール与党」となって国の悪政を地方に持ち込み、自治体独自の福祉と暮らしの施策を徹底的に切り捨てています。住民に犠牲を押し付ける「逆立ち」政治を進めた「オール与党」の各党にきびしい審判を突きつけましょう。

 日本共産党は、大もうけする財界への大盤振る舞いをやめ、庶民に負担増を強いる「逆立ち」政治をただすために、国でも地方でも住民とともに力をつくしてきました。今回の選挙で日本共産党は、無駄な大型事業の中止や巨額のためこみ金のとり崩しを財源に、住民税の減免や国保・介護保険料の引き下げ、福祉施策の復活・新設を掲げています。

 この日本共産党が前進することこそ、自治体に「福祉の心」を取り戻し、住民への負担押し付けをやめさせる保障になります。

住民が主人公貫く党

 日本共産党はこれまでも、住民と力を合わせ、子どもの医療費の無料化などの成果を切り開いてきました。日本共産党が住民の暮らしを守るこうした活動ができるのも、どんなときも「住民こそ主人公」の立場を貫き、「国民の苦難軽減のために献身する」ことを創立以来の信条にしているからです。

 改憲手続き法の成立を急ぐなど、自、公の改憲への暴走も目に余ります。日本共産党の候補者への一票は、暴走を食い止め、九条を守る確かな一票にもなります。みなさんのお力添えを心からお願いします。


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