2007年4月21日(土)「しんぶん赤旗」
「テロリストとして裁け」
知識人ら1827人署名
【メキシコ市=松島良尚】世界各国の知識人らがブッシュ米政権に対し、キューバ旅客機爆破事件のポサダ・カリレス容疑者をテロリストとして裁けと抗議、ベネズエラへの身柄の引き渡しを求めています。十五日に始まった抗議文への賛同署名は十九日までに千八百二十七人に達しました。
発起人は、ノーベル文学賞受賞者のナディン・ゴーディマ氏(南アフリカ)や米言語学者のノーム・チョムスキー氏、「反戦の母」として知られる米国のシンディ・シーハンさんら三十一カ国の百五十五人。
抗議文は、「多くの人がテロとのたたかいの名でイラクやアフガニスタンで死に、(イラクの)アブグレイブや(キューバにある米軍基地内の)グアンタナモ収容所で拘束、拷問されている中、米政府は米州で最も知られたテロリストを保護し、法を偽る際限のない策略で世論をごまかそうとし、ポサダを実際の犯罪で裁くことを拒否している」と米政府を非難しています。