2007年4月21日(土)「しんぶん赤旗」

被爆者ら「九条の会」

28日に発足のつどい

都内で会見


 広島、長崎の原爆被爆者らが中心になった「ノーモア・ヒバクシャ九条の会」の発足にあたり、二十日、会のよびかけ人ら五氏が東京都内で記者会見しました。同会は四月二十八日に発足予定。同日午後一時半から東京都新宿区の日本青年館で「発足のつどい」(参加費無料)を開きます。

 よびかけ人は十五人。うち被爆者が十人です。日本被団協の坪井直、藤平典、山口仙二の各代表委員、日本被団協原爆被爆者中央相談所理事長の肥田舜太郎医師、原爆症認定集団訴訟全国弁護団団長の池田眞規弁護士らが名を連ねています。

 よびかけ人らは昨年十月から発足に向けた活動を開始。ことし三月の第一回よびかけ人会で確認した「アピール」は、「九条は、『ヒロシマ・ナガサキをくり返すな』の願いから生まれました。絶対に変えてはなりません」とのべ、戦争と被爆の実相を知り、憲法を学んで語り広めようとよびかけています。

 記者会見した事務局担当の木戸季市氏(日本被団協代表理事、岐阜聖徳学園大学短期大学部名誉教授)は「被爆者は武力や核兵器では平和は実現できないことを身をもって体験してきた。九条がかえられようとしていることに非常に強い危機感をもっている」とのべ、「国内外の広い人々と力を合わせていきたい」と語りました。

 よびかけ人の池田氏は「原爆症訴訟のなかで被爆者の要求と九条との関係が大きくクローズアップされてきた」とのべ、藤平氏は「国民投票法案が衆院で強行されるという事態のなかで、『おとなは何をやっていたんだ』と子や孫から言われる時代をくり返してはいけない」と強調しました。

 会ではアピールへの賛同を募り、被爆体験の聞き取りや学習会などを開いていく予定です。

 問い合わせ=電話03(3438)1897(日本被団協気付)



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