2007年4月20日(金)「しんぶん赤旗」

公明が各地でデマ宣伝

共産党反撃 住民も批判


 公明党の反共攻撃に対して、日本共産党は「選挙を汚す悪質なデマ宣伝は許されません」と各地で反撃、住民からも厳しい批判の声が上がっています。


 東京都東久留米市では、公明党が四種類ものビラを作り、子ども医療費の無料化については「実績ねつ造」、国保税値上げ、保育料値上げ、イオン誘致への反対などについては「反対だけが実績の共産党」などと、日本共産党を攻撃しています。

市民が告発

 同市でも、最大の争点は税金の使い方です。自民、公明が支える野崎市政は、四年間で国保税、下水道料金、保育料など八億円を超える負担増を市民に押し付け、がん検診の有料化など十九億円もの市民サービスを切り捨ててきました。

 一方で、地元の商店街に打撃を与えるイオン誘致には、道路整備などに二億二千五百万円を投入しようとしています。

 日本共産党は、イオン誘致の道路整備など支出を見直し、中学生までの医療費無料化、ごみ有料化の中止、生活道路の整備などを訴えています。

 子どもの医療費助成では所得制限撤廃を就学前まで広げる条例を提案するなど、住民と力を合わせて拡充に努力してきました。これに対して、何がなんでもイオン誘致をと自民党と一緒に進め、子どもの医療費助成の所得制限撤廃に反対の態度をとってきたのが公明党です。

 日本共産党は、こうした事実を知らせるとともに「公明党の狙いは、泥仕合を演出し、共産党のイメージダウンを図ることだ」として、「負担増・値上げ押しつけた公明党に市民から怒りの声」というビラを作り、反撃。市民が実名で登場し、「増税で市民が苦しんでいるのに、公明党にはなんの反省もないのですか。こんな政党には、市民の暮らしを託すことはできません」「住民に政策を訴え審判をうけるという本来の政治戦を汚すやり方はやめてもらいたい」などの声をあげています。

公明嫌いに

 東京都八王子市では、「子どもの医療費助成は助かります」(若い女性)、「六月から(住民税などが)増税になることを考えると、年金生活では暮らしていけない。共産党に頑張ってほしい」(男性)など、日本共産党の政策に反響が寄せられています。

 ところが、公明党は子ども医療費問題で「共産党がデマ宣伝」と口汚く攻撃。ビラまで配布しています。

 日本共産党は、四年前の市議選で小学校入学前のすべての子どもの医療費無料化を公約に掲げ、条例提案を二度行ってきました。自公民各党はこの提案を否決しましたが、市が世論におされて実現に踏み切りました。

 地区委員会はこうした経過も市民に知らせるとともに、「公明党が平等に子育てを応援しようというのなら、ほかの党を攻撃する前に、実現に向けて共同することこそ必要ではないでしょうか」と訴えています。

 電話での対話でも、「(公明党の攻撃は)とんでもない話だ。きちんと訴えて、公明党のひどい実態を知らせてほしい」と激励され、ある男性からは「これまで公明党に入れてきたが嫌になった。今度は夫婦で共産党に入れる」との電話も寄せられました。

批判ばかり

 公明党が「共産党の政策は『庶民をまどわす』甘言ばかり」と反共攻撃を繰り広げている新宿区では十日、あるお寺の近くで反共宣伝をしていた公明党の女性三人に、お寺の住職が「公明党は共産党批判ばかりやっているが、共産党は地域のなかで一生懸命やっているじゃないか。批判ばかりでなく、自分たちの実績をきちんと言ってみろ」と抗議する一幕もありました。


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