2007年4月19日(木)「しんぶん赤旗」

手続き法で設置狙う憲法審査会

集団自衛権議論と自公


 自民党の船田元衆院議員は、十八日の参院憲法調査特別委員会で、改憲手続き法によって国会に設置が狙われている憲法審査会の役割に関して、集団的自衛権の憲法解釈の見直しが「九条に密接に関連するものとして当然(行われる)」とのべました。社民党の近藤正道議員の質問に答えたものです。

 公明党の赤松正雄衆院議員も「当然そうなる」とし、「九条をめぐる議論の中で(集団的自衛権を)どう位置付けるか、概念の整理も含めて議論する」とのべました。船田、赤松両氏は改憲手続き法案の提出者です。

 安倍首相は就任当初から、海外での武力行使を可能とする集団的自衛権の行使について、日米同盟の強化のため個別事例研究を進めると言明しています。船田氏らの言明で、改憲手続き法案が九条改憲と地続きであることがいっそう明確になりました。



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